のら猫ちゃん専門の病院がありました!

埼玉県越谷市に、野良猫の専門!

格安で診察・施術してくれる病院を見つけました!

 

松伏に越してきたばかりの私たち2人の元にやってきてくれた子猫3匹。

彼らのママは、野良猫ちゃん。

 

近所の方々に聞いたところ、ママは何度も妊娠・出産を繰り返し、

生まれた子供たちの中には車にひかれてたり、

カラスに攻撃されたりして命を失っている子も多いとか。

 

私たちはこれ以上多くの命を危険にさらさないためにも、

早速、ママ猫の避妊手術と生まれた子供たちの保護のため、

しっかり診察し手術してくれる病院を探しました。

 

最初にヒットした病院はネットでの評判の比較的良いとこでしたが、問い合わせた所、

野良猫でも飼い猫でも関係なく、

避妊手術は女の子で3~4万円、男の子で2~3万円ということでした。

 

実は、これが一般的な「相場」と言われる価格のようです。

病院によっては、飼い主のいない猫の場合には

割引価格で対応してくれるところもあるようですが、

各々の病院のポリシーにより違いがあるようです。

 

「結構するんだな・・・汗。野良猫だと割安でやってくれるのかと思っていた・・・でも仕方が無いよね・・・」と、ほぼアキラメていたところ、

 

ひょんな所からヒットした病院が

 

いながき動物病院!

埼玉県越谷市にある、飼い主がいない猫ちゃんの避妊手術を専門にしている病院でした。

 

避妊手術の料金も 4,320円と、なんとも優しい設定!

早速、電話で問い合わせ、日時の予約をすると、先生はとっても優しいお声の方でした。

越谷本院は金曜と土曜が施術とありましたが、急遽申し込んだ私たちなのに、

日曜に診察と手術の予約をさせていただきました。とても私たちの状況を親身になって聞いてくださり、融通を利かせていただいた状態です。

 

その日曜当日、4匹全員、車に乗るのは初めてで、かなり怖がった様子でしたが、

偶然にも、松伏にある我が家より車で10分足らずで到着できるような近隣だったこともあり、本当に助かりました。

 

いながき動物病院は越谷市立病院よりほど近い、住宅街の中にありました。

 

「いながき動物病院」の小さな看板がなければ、普通のお宅と見間違えるくらいのいでたち。

自宅の一部を改装して病院にされているようでした。

駐車場もご自宅の駐車場1台分を私たちのために空けてくれている感じです。

 

中にはいると、その日は茨城の方面の大きな団体からの依頼を受けた日だったようで、たくさんの猫たちが手術をしていて、ところ狭しと猫ちゃんの入ったケージが置かれていました。

お部屋はとにかくたくさんのケージが置かれていたにも関わらず、とても綺麗で無駄なものが置かれておらず、今日たまたま依頼の数が多くてお部屋が狭くなっているのはハッキリわかりました。

 

先生はご夫婦でされているようでした。室内の様子を見ても、本当に動物の命を大切にして活動されているご夫婦なんだな、と感じ取れました。奥様らしい女性の先生は手先がとても器用らしく手術がと得意だと、説明文に記述されていました。

 

そして私たちの診察は、旦那様らしき男性の先生が見てくれました。女性の先生はアシスタントの方と奥の処置室で手術している様子でした。

先生はのら猫ちゃんの避妊手術は、通常の動物病院で手術前にするような血液検査をしないことも値段が低くなる要因らしい話をされていました。

だから、ごく少数ではあるけれども、血が止まらない血液の病気などを持っている子に施術した場合は命を落とすこともあると言われていました。

それが、野良猫ちゃんの専門病院のデメリットなんだな、って感じました。

 

でも日本で現在行なわれている殺処分をゼロにするためには、避妊が最も有効なことは良くわかります。だって年間殺処分されている5万匹の動物たちのうち、95%が猫の赤ちゃんです。

避妊さえしっかり出来れば、その数をグッと減らせるのです。

この「いながき動物病院」の先生がたの信念を感じました。

 

私たちの赤ちゃん猫3匹も健康診断をし、1回目のワクチンを打ってもらいました。

子猫ちゃんたちはとても弱いので、特に生まれて間もない子猫は母乳の抗体でなんとうウィルスや細菌から身体を守ってもらっています。

しかし、個体差はあることながら、その抗体も2~4ヶ月でなくなってしまいます。

だから、ワクチンの接種が必要。

ワクチンは1回目とその一ヵ月後の2回目が必要。それ以降は1年おきだそうです。

 

このいながき動物病院でも子猫のワクチンを打ってくれています。

やはり値段は格安で、打ってもらった3種混合は一匹につき3,240円。

(3種混合:猫ウィルス性鼻気管炎・猫カリシウィルス感染症・猫汎白血球減少症の予防)

ですが、飼い主がいないことが前提です。

「里親が見つかった時点で一般の動物病院へ行って下さい」と言われました。

 

ワクチン接種が終わると、ママ猫を手術のため病院に残し帰宅。

 

 

 

そして夕方、無事に手術が終わったママ猫を引き取ってきました。

 

「術後1日くらいは、室内で安静にさせてあげてください」とのことでしたが、

 

ママ猫は野良ちゃん。

 

外に行きたくて、落ち着かず、ストレスでずっと鳴いています。あまりに切なそうなのでドアを開けて外に解放してあげました。

 

ママ猫は地域猫で近隣の方々にも愛されている猫ちゃん。

 

やはりリリースしてあげるほうが、彼女のためなんだな、って思いました。

 

 

1ヵ月後、

 

子猫たちの2回目のワクチンにいながき動物病院へ行きました。

病院は前回と打って変わって、部屋の中はスッキリとかたずいていました。やはり無駄なものはなく、整理整頓が行き届いている感じです。

 

今回は女性の先生も一緒でした。とっても優しい、動物を心から愛していることが言動ですぐわかる方でした。

 

そんな私たちの診察の途中で病院にやってきた60代女性は、

やはり、のら猫ちゃんに毎日ごはんをあげている方でした。

最近、その野良猫ちゃんの体調があまり良くないので薬を処方してもらっている、と言われてました。

近隣の動物愛護家にとっても優しい、いながき動物病院でした。

 

 

殺処分をしている施設や、ペットの命を粗末に扱っている人など悲しい話がある一方、

 

こんな風に、のらねこちゃんをケアしている方々がいらっしゃって、

また、こんな風にそんな方々を支えてくれているボランティアみたいな先生方がいっらしゃる。

 

日本はきっと、いつか殺処分ゼロにきっとなれる!

 

そんな気持ちになれた素晴らしい経験でした。